無料のエンディングノートによる自分にあったカスタマイズ方法

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無料のエンディングノートによる自分にあったカスタマイズ方法

人生の終わりに向けて、自分の希望や思い出を整理するためのエンディングノートが注目されています。エンディングノートはただ書くだけでなく、あなたにぴったりの形にカスタマイズすることが大切です。

今、インターネットなどで無料のエンディングノートを簡単に手に入れることができます。そのままでは使いにくい場合も多いので、自分にあったカスタマイズをするのがおすすめです。

この記事では、エンディングノートの基本、無料のエンディングノートの入手方法、そして無料のエンディングノートをもとに自分にあったカスタマイズをする方法をご紹介します。

エンディングノートの基本

エンディングノートの基本としては、自分が亡くなったときや意思疎通ができなくなったときに備えて、家族に向けて必要な情報を書き残しておくことが最も重要な目的となります。銀行口座や保険、自分の葬式に関することなどを事前に記しておくことで、死後に対応する家族が動きやすくなるといったメリットがあります。

大切なメッセージを伝える手段でもある

エンディングノートは、ただの情報の羅列ではありません。大切な人にメッセージを残すことができるという大きな役割があります。例えば、家族に感謝の気持ちを伝えたり、友人への最後の言葉を残したりすることができます。これにより、遺族が故人の思いを受け止めやすくなり、後悔することが減るでしょう。大切なメッセージを伝えることもエンディングノートの基本として重要な目的のひとつです。

人生の振り返りと次世代への伝承

また、エンディングノートは自分の人生を振り返り、次の世代に伝えたい経験や教訓を記す場としても有効です。例えば、自分のキャリアの歩み方や人生の重要な出来事を記録することで、次の世代に対して生き方の参考になる情報を提供できます。こうした情報は、後世の人々にとって非常に貴重な資産となるでしょう。人生の振り返りと次世代への伝承についてもエンディングノートの基本のひとつと言えるでしょう。

無料のエンディングノートの入手方法

エンディングノートを作成しようと考えた際に、まず気になるのがその入手方法です。たとえば、書店や文房具店、Amazonや楽天などでは1,000円前後の値段で購入できますし、無料で入手できるエンディングノートも多く存在します。

ライフプランナーや行政サービスの利用

一部のライフプランナーや保険会社では、無料でエンディングノートを提供している場合があります。これは、顧客サービスの一環として行われているものですので、気軽に入手できます。また、自治体や地域の福祉サービスを利用する方法もあります。多くの地方自治体が高齢者向けに無料でエンディングノートを配布しているので、お住まいの役所に問い合わせてみると良いでしょう。

インターネットからのダウンロード

エンディングノートはインターネットから無料でダウンロードすることも可能です。多くのウェブサイトやブログが、エンディングノートのテンプレートを無料で提供しています。これにより、自分のペースでカスタマイズして使うことができます。例えば、PDF形式で提供されているものや、ワードファイルやエクセルファイルとして編集可能なファイルも存在します。

大型書店や文房具店での無料配布

大型書店や文房具店で購入できる有料のエンディングノートについても、無料の試用版が配布されることがあります。時々、書店のキャンペーンや特定の商品を購入した際に無料でもらえるエンディングノートが付いてくることもありますので、見逃さずにチェックしてみてください。

ダイソーやセリアなど100均ショップでの購入

店舗によりますが、ダイソーやセリアなどの100均ショップでもエンディングノートを置いている場合があります。無料ではありませんが、格安な値段でそこそこリッチな作りのエンディングノートを入手できるのがメリットです。

エンディングノートの基本的な使い方

エンディングノートを手に入れたら、次はその基本的な使い方を把握することが大切です。具体的にどのように記入を進めていけばよいのでしょうか。

エンディングノートへの記載

上の「エンディングノートの基本」で説明したとおり、エンディングノートには、銀行口座や保険、自分の葬式に関することなどのほか、遺族や友人などへの大切なメッセージ、人生の振り返りと次世代への伝承などを記載します。ただ、いきなりエンディングノートのすべての項目を埋めることは難しいと思います。ゆっくりと時間をかけて完成させるつもりで、記載しやすい項目から記載をはじめましょう。

記載後にも定期的に見直す

エンディングノートは一度完成させたらそこで終わりではありません。自分の生活状況や考え方、財産や葬儀に関する重要な情報が変わるたびに定期的に見直すことが大切です。例えば、新しい銀行口座を開設した場合や、保険の契約を変更した場合などには、その情報を追記・修正しておく必要があります。

エンディングノートの保管場所を周知

そして、完成したエンディングノートはどこに保管するかも重要です。家族や親しい友人にその存在を知らせておかないと、いざというときに見つけてもらえない可能性があります。エンディングノートの場所を明示して、信頼できる人にその保管場所を周知しておくことが大切です。

エンディングノートの自分にあったカスタマイズ方法

エンディングノートは記入項目などをいじらずにそのまま記載してもいいのですが、以下に説明するとおり自分にあったカスタマイズをするのがおすすめです。そして、カスタマイズのベースとして利用するなら無料のエンディングノートがおすすめです。

自分にあったカスタマイズのメリット

エンディングノートを自分にあったカスタマイズをすることの最大のメリットは、自分の想いやニーズに完全にマッチした内容に変更できることです。一般的にエンディングノートは有料・無料にかかわらず汎用のものであるため、一律の項目が多く、個別のニーズに応えられないことが多々あります。エンディングノートの項目をカスタマイズすることにより、自分にあった項目を自由に設定でき、家族や関係者に伝えたい特定の情報を詳細に書き込むことが可能となります。

例えば、葬儀に関する希望や、特定の遺品についての意向、または特定の友人や知人へのメッセージなど、汎用のエンディングノートでは該当する記入欄がなかったり、記入欄があっても記入できる文字数が足りなかったりする場合があります。エンディングノートをカスタマイズすることにより、このような問題を解消することができます。

また、エンディングノートについて自分にあったカスタマイズをする過程で、自分自身を振り返る機会ともなり、自分独自の価値観や希望を再確認することができます。これは、エンディングノートがただの記録ではなく、自分史の一環としての役割も持つことを意味しています。

無料のエンディングノートを使ったカスタマイズ

有料・無料にかかわらずエンディングノートのカスタマイズは可能ですが、紙でできたエンディングノートの場合は「切ったり貼ったり」という作業が必要となり手間がかかります。特に、有料のエンディングノートの場合は「切ったり貼ったり」するのはもったいないという気持ちになりますので、カスタマイズには向いていません。

カスタマイズにおすすめなのは無料でダウンロードできる電子ファイルからなるエンディングノートであり、その中でもワードファイルやエクセルファイルなど記入欄や入力文字数などの編集が容易なファイル形式で提供されるものがベストです。

まずは、無料のエンディングノートをダウンロードしてみましょう。無料のエンディングノートとはいっても基本的な項目は一通り用意されているため、必要最低限の情報を漏れなく記入することが可能です。

次に、自分のライフスタイルや価値観に合う追加項目を検討しましょう。例えば、デジタル遺産(SNSアカウント、ブログ、メールアドレスなど)やペットの世話に関する情報、特定の友人や団体へのメッセージなど、個別の事情に応じた内容を追加していきます。

無料のエンディングノートを利用すれば、コストをかけずに自分にあったカスタマイズができ、自分が望む形式で情報やメッセージを残すことが可能です。

カスタマイズにあたっての注意点

エンディングノートをカスタマイズする場合、いくつかの注意点があります。まず、エンディングノートはあくまで家族や友人等に自分の意向を伝えるためのものであり、相続に関連する法的な効力は持っていません。いくら頑張ってカスタマイズしても法的な効力を有する遺言書になることはありませんので気を付けましょう。ただ、遺言書を作成する場合でも、事前にエンディングノートで情報を整理しておくことはとても有益です。

次に、カスタマイズして記入した内容が家族にとって分かりやすく、実行可能であることが大切です。例えば、葬儀に関する希望として特定の宗教的儀式を希望する場合、その宗教を理解していない家族が実行できるかどうかを考慮する必要があります。また、財産や資産についての記述では、詳細な情報とともに解約手続きなど具体的な手続き方法も添えると良いでしょう。

最後に、カスタマイズしたエンディングノートを定期的に見直すことも忘れないでください。人生の状況や希望は時間とともに変わるため、数年ごとにノートの内容を確認し、必要に応じて修正しましょう。これにより、常に最新の情報を家族に伝えることができます。

エンディングノートを自分にあった形にカスタマイズすることで、家族や友人等がスムーズに行動できるようになりますが、その過程ではこれらの注意点を守りながら進めていくことが大切です。

無料のエンディングノートによる自分にあったカスタマイズ方法:まとめ

以上、説明したとおり、エンディングノートは自分の想いやニーズにマッチするようにカスタマイズするほうがよく、カスタマイズするにはインターネットなどで無料ダウンロードできる、ワードファイルやエクセルファイルなど編集容易なファイル形式で提供されるエンディングノートを利用する方法がおすすめです。

そして、エンディングノートをカスタマイズする場合、いくらカスタマイズしても法的な効力を有する遺言書になることはない点、カスタマイズして記入した内容が家族にとって分かりやすく、実行可能である点、カスタマイズしたエンディングノートは定期的に見直すべき点についても忘れないようにしましょう。